日本のビジネスシーンでは、自分自身を「小生(しょうせい)」と表現することがあります。しかし、この表現は外国人にとっては馴染みが薄いかもしれません。
そこで、この記事では、日本のビジネスシーンで使えるビジネス用語「小生(しょうせい)」について、その意味や使われる場面、具体的な例を紹介します。

「小生(しょうせい)」の意味

「小生(しょうせい)」の基本的な意味

「小生(しょうせい)」は、男性が自分自身を謙遜して表現する際に使われる一人称の言葉です。女性の一人称としては使われません。ビジネスシーンで使われることがある表現ですが、使用する相手には注意しなくてはならないほか、硬い印象を与えることもあるため、「私(わたし)」としたほうが無難な場合もあります。

英語では”I”や”me”
ベトナム語では” tôi”
韓国語では”저”

と表現されます。

「小生(しょうせい)」がよく使われる場面

「小生(しょうせい)」がよく使われる場面は、以下のとおりです。

  • 手紙やメールなど、書面上でのやりとり
  • 自分と同等か、目下の人とのやりとり
  • 職場の同僚との業務連絡

「小生(しょうせい)」の具体的な使用例

以下に、「小生(しょうせい)」の具体的な使用例を紹介します。

例文1:「小生の意見では、このプロジェクトは成功すると思います。」

英語で意味を確認!

“In my opinion, this project will be successful.”

ベトナム語で意味を確認!

“Theo ý kiến của tôi, dự án này sẽ thành công.”

韓国語で意味を確認!

“저의 의견으로는, 이 프로젝트는 성공할 것입니다.”

例文2:「小生が担当します。」

英語で意味を確認!

“I will take charge.”

ベトナム語で意味を確認!

“Tôi sẽ chịu trách nhiệm.”

韓国語で意味を確認!

“제가 담당하겠습니다.”

例文3:「小生も同じ考えです。」

英語で意味を確認!

“I’m of the same opinion.”

ベトナム語で意味を確認!

“Tôi cũng nghĩ như vậy.”

韓国語で意味を確認!

“저도 같은 생각입니다.”

「小生(しょうせい)」の持つニュアンスと使用時の注意点

日本のビジネス文化における「小生(しょうせい)」ニュアンス

「小生(しょうせい)」という言葉は、自分自身を謙遜して表現するニュアンスがあります。日本のビジネス文化では、「自分を下げて相手を立てる」という姿勢が重視されます。
ただし、この表現は通常、地位や役職が高い方や年長の方がよく使うもので、若い人や一般社員などが使用すると不自然に感じられることがあるので、使用には注意が必要です。

「小生(しょうせい)」の誤解を招く使い方と使ってはいけない場面

「小生(しょうせい)」は、自分自身を謙遜して表現する言葉ですが、使い方によっては相手を不快にさせる可能性もあります。特に、職場の先輩や上司、ビジネスの相手など、目上の人に対して使うのは不適切な印象を与える可能性があるため、使用の際は特に相手との関係に注意しましょう。

「小生(しょうせい)」のその他の表現

「小生(しょうせい)」の代替語

「小生(しょうせい)」の代替語としては、以下のようなものがあります。

  • 私(わたくし/わたし)
  • 当方(とうほう)
  • 小職(しょうしょく)※公務員や官職に就いている場合のみ

これらの言葉も同様に、自分自身を表す言葉です。

「小生(しょうせい)」と関連する他のビジネス用語

「小生(しょうせい)」と関連する他のビジネス用語には、以下のようなものがあります。

謙遜(けんそん):へりくだることや、謙虚な態度・行動を指す言葉
僭越(せんえつ)ながら:本来すべきではないことをするときに、相手に敬意を込めて使う謙譲語
お世話になっております:相手に感謝の気持ちを伝える挨拶

「小生(しょうせい)」は、日本のビジネスシーンで使われることがある言葉です。
正しく理解して使いこなせるように、ぜひ覚えておきましょう。