「ご容赦(ごようしゃ)」とは、自社の都合や事情で相手に不便をかける場合に使われる言葉です。
本記事では「ご容赦(ごようしゃ)」の意味や具体的な使い方、注意点などについて詳しく解説します。
「ご容赦(ごようしゃ)」の意味
「ご容赦(ごようしゃ)」の基本的な意味
「ご容赦(ごようしゃ)」は、迷惑をかけたり、期待に応えられなかったりしたときに、相手に許しを乞う表現です。すでに迷惑をかけてしまったときだけでなく、これから迷惑をかける可能性がある場合にも、事前にお詫びするときに使います。
「容赦」は、相手に厳しくせず寛大に扱うという意味があり、これに「ご」を付けることで、さらに丁寧な表現となります。
英語では “Please forgive〜” や “We kindly ask for your understanding”
などと表現されます。
「ご容赦(ごようしゃ)」の具体的な使用例
以下に、「ご容赦(ごようしゃ)」の具体的な使用例を紹介します。
例文1:納品が予定より遅れてしまい、大変申し訳ございません。何卒ご容赦いただけますと幸いです。
英語で意味を確認!
“We sincerely apologize for the delay in delivery. We kindly ask for your understanding.”
例文2:お手数をおかけしますが、こちらの事情によりご容赦くださいますようお願い申し上げます。
英語で意味を確認!
“We apologize for the inconvenience, and we kindly ask for your forgiveness due to our circumstances.”
例文3:誤送の件、ご迷惑をおかけしてしまい誠に申し訳ございません。ご容赦いただければ幸いです。
英語で意味を確認!
“We deeply apologize for the mistaken delivery. We would greatly appreciate your understanding.”
「ご容赦(ごようしゃ)」を使用する際の注意点
「ご容赦(ようしゃ)」は、相手に迷惑をかけるかもしれないときや、お願いを断るときに、あらかじめ許しをお願いするために使います。ただし、深刻な謝罪が必要な場合には、この言葉では十分な誠意が伝わらず、相手をさらに不快にさせてしまう可能性があります。そのため、状況に応じて適切な表現を選ぶことが大切です。
深く謝る必要があるときは、「申し訳ございません」など、より丁寧な言葉でしっかりと謝罪の気持ちを伝えましょう。
「ご容赦(ごようしゃ)」の言い換え・類語
「ご容赦(ごようしゃ)」の言い換え・類語としては、以下のようなものがあります。
ご理解ください(ごりかいください)
「ご理解ください(ごりかいください)」は、相手に対して事情や状況を理解して受け入れてもらいたいときに使われます。自分や自社の状況を説明した上で、相手の理解を求める際に使われます。
例文1:システムメンテナンスのため、一時的にサービスが利用できません。ご理解ください。
英語で意味を確認!
“The service will be temporarily unavailable due to system maintenance. We ask for your understanding.”
例文2:納期が遅れる可能性がございますが、何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。
英語で意味を確認!
“There is a possibility of a delay in the delivery date. We kindly ask for your understanding.”
ご了承ください(ごりょうしょうください)
「ご了承ください(ごりょうしょうください)」は、事前に相手に対して了承や納得を求める際に使用します。これから起こる事柄やすでに決まった事柄に対して、相手に納得してもらう必要がある状況でよく使われます。
例文1:当イベントは雨天決行となりますので、あらかじめご了承ください。
英語で意味を確認!
“The event will be held rain or shine, so please be aware in advance.”
例文2:本製品の仕様は予告なく変更される場合があります。ご了承ください。
英語で意味を確認!
“Please be aware that the product specifications may change without notice.”
お許しください(おゆるしください)
「お許しください(おゆるしください)」は、相手に対して自分の過ちや不手際を謝罪し、それに対する許しを求める際に使われます。失礼があった場合やトラブルが発生した際に使用されることが多いです。
例文1:手違いによりお時間をいただいてしまいました。何卒お許しください。
英語で意味を確認!
“We apologize for the delay caused by the mistake. Please accept our sincere apologies.”
例文2:不手際があり、ご不便をおかけしましたことをお許しください。
英語で意味を確認!
“Please forgive us for the inconvenience caused by our oversight.”
申し訳ございません(もうしわけございません)
「申し訳ございません(もうしわけございません)」は、謝罪の意を示す丁寧な表現です。謝罪の際に広く使われ、相手に対する礼儀を重んじる場合に使用されます。
例文1:この度の不手際によりご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ございませんでした。
英語で意味を確認!
“We sincerely apologize for the inconvenience caused by our oversight.”
例文2:ご期待に添えず、誠に申し訳ございません。
英語で意味を確認!
“We are truly sorry for not meeting your expectations.”
まとめ
「ご容赦(ごようしゃ)」は、日本のビジネスシーンで相手に謝罪や理解を求める際に使われる表現です。使い方を誤ると失礼にあたる可能性があるため、適切な場面で使うように心がけましょう。
類語や言い換え表現も多数あるので、状況に合わせて選び、丁寧な対応を心がけることが大切です。