日本のビジネスシーンでは、打ち合わせや会議でリラックスした雰囲気の中で本音や意見を言い合う際に「ざっくばらん」という言葉がよく使われます。

この記事では、「ざっくばらん」の意味について、例文を交えながら詳しく解説します。言い換えや類語についても触れているので、ぜひ参考にしてください。

「ざっくばらん」の意味

「ざっくばらん」の基本的な意味

「ざっくばらん」は、物事を隠さず率直に話すことや、気取らずに自由に意見を言うことを指します。この言葉は、相手とオープンで透明性の高いコミュニケーションを促進するために使われます。

英語では “frank” や “open and honest”

と表現されます。

「ざっくばらん」がよく使われる場面

「ざっくばらん」がよく使われる場面は、以下のとおりです。

  • 会議で意見を率直に交換する場面
  • 新しいプロジェクトのアイデアを自由に提案する場面
  • 上司や同僚とリラックスした雰囲気で意見交換する場面

「ざっくばらん」の具体的な使用例

以下に、「ざっくばらん」の具体的な使用例を紹介します。

例文1:今日はざっくばらんに意見を出し合って、プロジェクトの改善点を話しましょう。

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“Today, let’s have a frank discussion and talk openly about ways to improve the project.”

例文2:ざっくばらんに言うと、この計画にはいくつかリスクがあると思います。

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“To be honest, I think there are some risks in this plan.”

例文3:ざっくばらんに話せる会議を定期的に開いて、チームの課題を解決しましょう。

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“Let’s hold regular open discussions to solve the team’s challenges.”

「ざっくばらん」を使用する際の注意点

「ざっくばらん」は、率直で飾らない様子を表す便利な言葉ですが、使い方によっては相手に不快感を与えてしまうこともあります。以下に、「ざっくばらん」を使う際の注意点をいくつかご紹介します。

目上の人やフォーマルな場面では慎重に使う

「ざっくばらん」はリラックスした雰囲気で率直な意見交換を表すカジュアルな表現です。しかし、目上の人やフォーマルなビジネスシーンで使うと、軽率に見える場合があるため、上司や取引先と話す際は、「忌憚のないご意見」や「率直なご意見」など、より丁寧な表現を使うとよいでしょう。

場の雰囲気を読み取る

「ざっくばらん」にするべきかどうかは、会議やミーティングの雰囲気次第です。例えば、重要なプレゼンテーションや契約交渉の場では、カジュアルな言葉遣いは避け、慎重に言葉を選ぶ必要があります。

相手の反応を確認する

「ざっくばらん」を使って率直に話すことが歓迎されるかどうかは、相手によります。あまりにも自由すぎる意見や発言は、相手によっては不快に感じられる場合があるため、相手の反応を確認しながら使用することが重要です。

「ざっくばらん」は便利な言葉ですが、使い方を間違えると、コミュニケーションを円滑に進める妨げになることがあるため、使用する場面や相手を見極めて使うことが重要です。

「ざっくばらん」の言い換え・類語

「ざっくばらん」の言い換え・類語としては、以下のようなものがあります。

開けっ広げ(あけっぴろげ)

「開けっ広げ(あけっぴろげ)」は、隠し事や遠慮がなく、率直でありのままの状態や態度を指します。個人的なことでも気にせず話す場合に使われます。

例文1:彼はいつも開けっ広げに話すので、コミュニケーションが取りやすいです。

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“He always speaks openly, so it’s easy to communicate with him.”

例文2:開けっ広げに意見を交わすことで、より良い解決策を見つけられるでしょう。

英語で意味を確認!

“By having an open discussion, we will be able to find better solutions.”

明け透け(あけすけ)

「明け透け(あけすけ)」は、内に秘めたものがなく、すべてを包み隠さずにさらけ出す様子を表します。非常に率直で、時には無遠慮とも受け取られることがあります。

例文1:彼女は明け透けに物事を話すため、時々周囲の人を驚かせることがあります。

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“She speaks so candidly that she sometimes surprises those around her.”

例文2:明け透けな発言で、会議の雰囲気が一気に変わりました。

英語で意味を確認!

“The candid remark completely changed the atmosphere of the meeting.”

単刀直入(たんとうちょくにゅう)

「単刀直入(たんとうちょくにゅう)」は、前置きや遠回しな言い方をせず、直接的に核心に迫る発言や行動を表します。ビジネスの場でもよく使われます。

例文1:単刀直入に申し上げますと、このプロジェクトの進行は難しい状況です。

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“To put it bluntly, the progress of this project is in a difficult situation.”

例文2:単刀直入に要点だけを教えていただけますか?

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“Could you get straight to the point and tell me only the key points?”

忌憚のない(きたんのない)

「忌憚のない(きたんのない)」は、遠慮や気兼ねなく率直な意見や態度を示す言葉です。相手に対してオープンに意見を伝える際に使われます。

例文1:忌憚のないご意見をいただければ幸いです。

英語で意味を確認!

“I would appreciate your candid feedback.”

例文2:このプロジェクトについて、忌憚のないご意見をお聞かせください。

英語で意味を確認!

“Please share your honest opinions about this project.”

※「忌憚」についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

忌憚(きたん)とは?日本のビジネスシーンで使える用語解説

本記事では、日本のビジネスシーンで使えるビジネス用語「忌憚(きたん)」について、その意味や使われる場面、具体的な例を紹介します。

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フランク(ふらんく)

「フランク(ふらんく)」は、形式や儀礼にとらわれず、気軽で親しみやすい態度や雰囲気を指します。ビジネスシーンでも、リラックスしたコミュニケーションを意味することがあります。

例文1:社長は非常にフランクな方で、部下との距離が近いです。

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“The president is very approachable and has a close relationship with his subordinates.”

例文2:フランクな雰囲気の中で、チームメンバーは自由に意見を交換できました。

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“In a relaxed atmosphere, team members were able to freely exchange ideas.”

まとめ

「ざっくばらん」は、日本のビジネスシーンで、率直で自由な意見交換を促す大切な表現です。正しく理解して使いこなせるように、ぜひ覚えておきましょう。