日本企業へ就職するなら履歴書と職務経歴書の提出が必須です。しかし正しい記入方法を知らないと、書類選考の時点で不採用になってしまう可能性があります。
そこで本記事では、履歴書・職務経歴書の書き方や書類を添付・郵送するうえでの注意点を解説します。
自分一人で就職活動を進められる自信がない方は、「外国人専門の転職エージェントBluee」の利用も検討してみてください。
日本で就職活動するなら履歴書・職務経歴書が必須
日本で就職活動するなら「履歴書」に加えて、「職務経歴書」が必須です。
履歴書はプロフィール(学歴・職歴・志望動機)を、職務経歴書は実務経験や保有スキルを確認する書類で、それぞれ役割と目的が違うため、必ず2つの書類を作成しましょう。
海外では履歴書に決まったテンプレはありませんが、日本ではある程度形式が決まっており、応募先企業によっては、フォーマットを指定されることもあります。その様式に沿って記載しないと、指示をちゃんと確認しない人と判断され、不採用になってしまう可能性が高いでしょう。
なお、昨今では履歴書・職務経歴書を手書きで作成するように求める企業はほとんどないため、特に指示がない限りはパソコンで作成して問題ありません。
中途採用では、履歴書・経歴書をメールで添付するのが一般的です。
履歴書:学業や職業の経歴など人物の状況を記載した書類
履歴書とは、学業や職業の経歴など人物の状況を記載した書類のことです。採用担当者が応募者のプロフィールを確認するときに使われます。
履歴書のフォーマットは、インターネットから無料でダウンロードができます。
その他、コンビニや100均(100円ショップ)でも入手可能です。コンビニで購入するなら140~349円(税込)、100均なら110円(税込)ほどかかります。ちなみに日本では、アルバイト採用の場合でも履歴書が必須になります。具体的な記載内容は、主に以下の通りです。
- 氏名
- 生年月日
- 学歴
- 志望動機
- 自己PR
特に志望動機と自己PRは合否を左右する項目です。応募先企業の書類選考を通過するには、事前に業界研究をしつつ、自分の強みが伝わるように意識して記入しましょう。
なお、履歴書にはあなたの顔写真(証明写真)を貼るスペースがあります。履歴書に証明写真を貼る理由は「きちんと身だしなみを整えられる人物か」「面接時に本人がきたか」を確認するためです。企業から「履歴書の証明写真は不要」と言われていない限り、写真は貼った方が良いでしょう。
どのように記載すれば採用担当者に伝わる書類を作成できるかは、後述する「項目ごとに解説!日本の履歴書・職務経歴書の記入方法と注意点」をご確認ください。
職務経歴書:過去に従事した職務の具体的内容を記載する書類
職務経歴書とは、過去に従事した職務の具体的内容を記載する書類のことです。採用担当者が応募者の経験・保有スキルを確認するときに使われます。証明写真は履歴書の方に貼っているため、職務経歴書には不要です。
職務経歴書には規定のフォーマットはありませんが、基本的には職務概要・要約、実績、実務で学んだことを記載しましょう。応募職種と親和性があれば、アルバイト経験も記入しても大丈夫です。しかし勤務期間が短い場合はすぐに仕事を辞めてしまうという印象を与えてしまい、マイナス評価になる可能性があるため書かない方が良いでしょう。
【コラム】海外のレジュメと日本の履歴書・職務経歴書の違い
海外のレジュメと日本の履歴書の違いは以下のとおりです。
種類 | 特徴 | 目的 |
---|---|---|
海外のレジュメ | 自身の経歴や能力、学歴、職歴、資格を簡潔にまとめた書類 | プロフィール・保有スキルを確認したい |
日本の履歴書 | 学業や職業の経歴など人物の状況を記載した書類 | プロフィールを確認したい |
日本の職務経歴書 | 過去に従事した職務の具体的内容を記載した書類 | 業務経験・保有スキルを確認したい |
海外ではリファラル(推薦)採用が多く、人材紹介サービスが存在しない国もありますが、日本ではまだまだリファラル採用は主流ではありません。基本的に日本では、どのような雇用形態であっても必ず書類選考を設けています。
事前に書類選考を実施する理由は、企業と応募者のミスマッチを防ぐためです。
企業の担当者は、履歴書・職務経歴書を面接前にチェックすることで、応募者が自社で活躍できる人材かを慎重に見極めるため、書類選考は非常に重要なプロセスになります。
日本では転職エージェントサービスを利用しても、必ず書類選考が実施されます。人材紹介会社に登録したからといって、100%希望企業と面接できるとは限らないので、気をつけましょう。
項目ごとに解説!日本の履歴書・職務経歴書の記入方法と注意点
この章では、日本の履歴書・職務経歴書の記載方法と注意点について解説します。日本の履歴書・職務経歴書には、正しい書き方が存在します。
また、履歴書・職務経歴書を作成するときには、埋められる項目はすべて埋めるようにしましょう。空欄が多いと、やる気がないと採用担当者に捉えられるためです。
これらを知らないとあなたの魅力がきちんと伝わらず、書類選考の時点で落とされる可能性が高くなります。企業から「指定の履歴書で作成して欲しい」などの指示がないか、確認するのも忘れないでください。
履歴書の記載方法と証明写真について
履歴書には主に以下の11項目が設けられています。
- 印鑑
- 日付(基本的に郵送する日を記載)
- 名前・住所・生年月日
- 電話番号
- メールアドレス
- 学歴
- 職歴(アルバイト含め、すべての入社・退社を記載)
- 免許・資格
- 扶養家族
- 本人希望・通勤
- 志望動機・自己PR
各項目に例文を記載しているため、履歴書の書き方に迷ったら参考にしてください。
1.印鑑
紙・Web履歴書のフォーマットによっては、印鑑を押す枠(押印欄)があります。枠があれば紙の場合は認印を、Web履歴書の場合は必要な際には電子印鑑を押印しましょう。
認印とは、朱肉を使うタイプの印鑑で、役所に届け出ていない未登録の印鑑を指します。認印は100均(100円ショップ)やホームセンター、ハンコ屋で購入でき、値段は100円〜3,000円(税込)以上と使用している素材によってバラバラです。認印を購入するときには予算に合うものを選びましょう。
電子印鑑とは、パソコン上の文書に印鑑を押印できるようにしたシステムのことを指します。無料で利用できるのが特徴です。最近ではWeb履歴書が主流になっているため、電子印鑑を用いる機会の方が多いでしょう。
この項目があるのに、押印していないと「不備のある書類を提出した」と採用担当者に見なされてしまいます。書類選考でマイナス評価につながる可能性があるため、気をつけてください。
基本的には企業から指定がない限り、Web履歴書には電子印鑑を押印する必要はありません。
2.日付
履歴書の日付欄には、基本的に企業へ提出・郵送する日付を記載します。日付を記入する際の注意点として、和暦か西暦かどちらかに統一しましょう。
和暦とは、元号とそれに続く年数によって年を表現する、日本独自の紀年法のことです。西暦とは、キリスト生誕の年を紀元元年とする西洋紀年法のことをいいます。
和暦の例:令和6年
西暦の例:2024年
「2024年 和暦」などで検索すると、西暦の〇〇年に該当する和暦を簡単に確認できます。
和暦と西暦が混在していると、応募者の時系列が把握しにくくなり、読みにくい履歴書になってしまいます。そのため、和暦と西暦のどちらかで統一しましょう。
3.名前・住所・生年月日
履歴書の名前欄には、姓名を記載しましょう。姓(ラストネーム)と名(ファーストネーム)の間にはスペースを入れます。ふりがなの欄には履歴書の表記に合わせて、ひらがな・カタカナを記入します。
<名前の例>
名前:苗字 名前
「ふりがな」の表記がひらがなの場合→例「みょうじ なまえ」
「フリガナ」の表記がカタカナの場合→例「ミョウジ ナマエ」
住所欄は、郵便番号、都道府県、番地、建物名、部屋番号の順番に記載しましょう。名前欄と同様に、ふりがなも書き忘れないようにしてください。
<住所の例>
住所:000-0000
〇〇県〇〇市〇〇町〇〇番地2〇〇号111
生年月日欄には、「(Year)年/(Month)月/(Day)日生」の順番で記入しましょう。
4.電話番号
履歴書の電話番号欄には日中連絡がつくものと、緊急連絡先として自宅や家族の電話番号も記載しましょう。固定電話がなければ、携帯電話の番号を記入してください。社用携帯や内線は会社の所有物なので、記載してはいけません。
<例>
携帯電話:000-0000-0000
緊急連絡先:000-0000-0000(家族の電話番号)
緊急連絡先は、応募者本人の電話番号につながらないときに利用するものです。例えば面接時間になっても、応募者が来社しておらず、履歴書に記載してある電話番号にかけてもつながらない場合などに使われます。
5.メールアドレス
履歴書のメールアドレス欄には、Gmailなどパソコンで使っているものを記載しましょう。メールアドレスを見ただけで誰のものなのかがわかるものがベストです。
<例>
myoji-namae@gmail.com
ドコモなどのキャリアメールだと企業からのメールが届かない可能性もあるので、必ずパソコンで使っているものを記載しましょう。書類選考の結果や面接日程などはメールでやりとりすることが多いため、正しいメールアドレスを記入してください。
6.学歴
履歴書の学歴欄には、最終学歴の1つ前から記載しましょう。最終学歴とは、最後に卒業した学校ではなく、最も高い教育機関のことを指します。大卒の場合、1つ前の学歴(高卒)から記載します。このとき、学校の正式名称・学部・学科・専攻コースも省略せずに記入してください。留学経験が1年以上ある場合は、留学期間・国・学校名も書いておきましょう。
<例>
2010年3月:○○高校○○科 卒業
2010年4月:○○大学 ○○学部 入学
2013年1月:2014年1月まで△△の△△大学に1年間交換留学
2014年3月:○○大学 ○○学部 卒業
以上
※すべての学歴を記載した後は「以上」(これ以上記載することはないという意味)を記入します。
履歴書の情報をもとにビザの取得や入社手続きを進めるため、入学年月・卒業年月は間違えないように気をつけてください。
7.職歴
履歴書の職歴にはアルバイトを含め、すべての入社・退社を記載してください。アルバイト経験が多い場合は直近のものを書きましょう。業務内容やポジションなどの詳細は職務経歴書に記入します。
<例>
2014年4月:株式会社○○ 入社 ○○部署に配属
2016年3月:一身上の都合により株式会社○○を退職
2016年4月:株式会社△△ 契約社員として入社
2018年4月:契約期間満了により株式会社△△を退職
以上
退職理由は基本的に「一身上の都合により退職」で大丈夫です。例えば、家庭の事情で退職した(結婚、介護、出産)など、特別な理由がある場合は履歴書に詳細を書いても構いません。ネガティブな退職理由だと、入社したときに同じ理由で退職されそうだと判断されてしまうため、記載しないようにしましょう。
派遣社員として活躍していた場合は、入社時期に「契約社員」と記載してください。退職理由は「契約期間満了により退職」で大丈夫です。長期の離職期間がある場合は、その理由も履歴書に明記します。
8.免許・資格
履歴書の免許・資格欄にはこれまでに取得した免許・資格名を正式名称で記入します。取得年月が早いものから順に記載しましょう。
<例>
2015年5月:普通自動車第1種免許 取得
2016年8月:日本語能力検定試験(JLPT)N3 取得
多くの免許・資格を保有している場合は、応募職種と関連があるものを記入してください。免許・資格を取得していない場合は「特になし」と記載します。
9.扶養家族
履歴書の扶養家族欄では、結婚している場合は配偶者項目の「有」に〇をつけましょう。配偶者を除く扶養家族がいる場合、人数を記載します。扶養家族とはあなたの収入で養っている家族のことで、年収が130万円以下の子どもがいる場合、これに該当します。
配偶者の扶養義務は、相手の収入が130万円以上の場合は「無」130万円以下の場合は「有」に〇をつけてください。
対象 | 配偶者 | 扶養家族 | 配偶者の扶養義務 |
---|---|---|---|
既婚者 | 「有」に〇 | 2人 | 年収130万円以下:「有」に〇 年収130万円以上:「無」に〇 |
独身者 | 「無」に〇 | 0人 | 「無」に〇 |
独身の場合は、配偶者・配偶者の扶養義務ともに「無」に〇をつけてください。
10.本人希望・通勤
履歴書の本人希望欄には、例えば以下のようなことを明記します。
- 希望職種
- 希望勤務地(勤務地が複数ある場合)
その他、給与や待遇などは「貴社の規定に従います」と明記するのがルールです。転居予定や持病を持っているなどの特筆事項があれば、記載しておきましょう。
通勤欄では、会社までの通勤時間と最寄り駅を記入します。最寄り駅とは、自宅から一番近い駅のことです。遠方に住んでいる場合、通勤が可能なのか採用担当者が疑問に感じます。例えば「入社後に転居する」など、問題なく通勤できる旨を記載しましょう。
11.志望動機・自己PR
履歴書の志望動機・自己PR欄にはそれぞれ以下のようなことを記載します。
志望動機:自分の強みが企業に貢献できることをアピールする
自己PR:人柄がわかるエピソードを記載する
この2つの項目は、書類選考の通過や採用・不採用を決定づける重要な要素になります。
以下、詳しく解説していきます。
志望動機:自分の強みが企業に貢献できることをアピールする
志望動機は、履歴書の中でも書類選考や面接通過に関係のある重要な部分です。どこの企業でも通じるような応募理由だと、書類選考の時点で落ちてしまう可能性があります。
そのため事前に企業サイトや企業の口コミをみて、会社の特徴を知ることが大切です。自身の体験談と企業の特徴を掛け合わせた志望動機を記載できれば、説得力のある内容になります。
<例>
「前職では△△に従事していました。△△スキルやノウハウを活かすことで、○○分野で業界トップクラスの実績を誇る御社のお力になれると思い、志望いたしました」
志望動機を書く時の注意点として「給与が魅力的だったので応募しました」など、待遇面について記載するのはやめておきましょう。給与面を応募理由に挙げてしまうと「給与の高い企業があったらすぐに転職しそう」と思われてしまうためです。
もし自分の強みが思いつかなければ、「外国人専門の転職エージェントBluee」の転職サポーターに相談してみましょう。
自己PR:人柄がわかるエピソードを記載する
自己PRでは人柄がわかるエピソードを記載しましょう。特に応募するポジションに合う強みを話すことが大切です。求人募集に「求める人物像」が記載してある場合があるため、参考にしましょう。
<例>
求人募集に「コミュニケーションを取ることが好きな人」と記載している場合
「私の強みは、お客様の話をしっかりヒアリングすることです。お客様の本音を教えてもらうには信頼関係の構築が大切だと考えています。定期的に足を運び、雑談などを交えることでお客様のご要望を聞き出すことができました。その結果、新規受注につながり、○万円の売上アップに貢献できました」
このエピソードから、コミュニケーションスキルがあるだけでなく粘り強そうな人だとイメージできます。できる限り、具体的な経験や事例を出すと面接担当者に伝わりやすくなるでしょう。
証明写真について
履歴書には証明写真の貼り付けが必須です。写真のサイズは以下のように決まっています。
縦:36~40mm
横:24~30mm
証明写真は、あなたの雰囲気を採用担当者に伝えられる重要な要素です。採用担当者は、直近の雰囲気を知りたいため、撮影してから3ヶ月以内の写真を使用しましょう。
証明写真を撮る方法として、写真屋、証明写真機、自撮りの3種類があります。
【写真屋、証明写真機、自撮りの違い】
証明写真を撮る方法 | どこにあるか | 撮影者 | 特徴 | 値段 |
---|---|---|---|---|
写真屋 | ショッピングモールなど | プロのスタッフ |
|
1,980円(税込)〜 |
証明写真機 | 駅の中など | 機械 |
|
800円〜1,200円(税込) |
自撮り | 自分のスマホ | 自分 |
|
0円 |
基本的には写真屋で証明写真を撮影するのが良いでしょう。プロのスタッフが顔の角度・光のあたり具合を調整し、表情のつくりかたもアドバイスしてくれるためです。
何社もエントリーする場合は、証明写真データを受け取れるところを選びましょう。
履歴書を郵送する場合は、万が一写真が剥がれてもすぐ誰のものかわかるように、証明写真の裏に名前と撮影した日付を記載してください。
職務経歴書の記載方法
職務経歴書には、決められたフォーマットはありません。しかし、職務経歴の概要と詳細を記載した後は「活かせる知識・スキル」を記入するのが一般的です。
それらを記載する理由は、職務経歴欄に書かれていない強みを採用担当者にアピールするためです。基本的には、社会人経験の中で身につけたスキルを記入します。そのスキルは、テクニカルスキル・ビジネススキル・ヒューマンスキルのいずれかに分類されます。
- テクニカルスキルの例:保有資格、専門分野での業務経験など
- ビジネススキルの例:語学力、パソコンスキルなど
- ヒューマンスキルの例:忍耐力など
職務経歴には「業務で何を学んで成長できたか」を記載しましょう。
職務経歴:業務で何を学びどう成長できたかをアピールする
職務経歴書には、職務経歴の概要、各職種の詳細(担当業務やポジション)を記載します。その詳細欄にこれまで担当した業務で何を学び、どのように成長できたかをアピールしましょう。
<例>
【職務経歴の概要】
○年に○○株式会社に入社し、○○に配属されました。営業スタッフとして既存顧客20社と強固な信頼関係を築いています。お客様のご要望に合った商材を提供でき、これまでに○○円の売上を達成できました。
【各職種の詳細】
営業:業務内容/既存顧客先への訪問、ヒアリング、情報収集、商材提供、新規顧客へのアプローチ、展示会の準備 など
詳細:お客様の要望を満たす商材を提供するために、ヒアリングや市場調査など、情報収集を念入りに行いました。その結果、顧客が本当に求めているものを提案でき、前年比と比べて○○円の売上アップに成功しました。
中途採用の場合、即戦力を求めている企業がほとんどです。担当業務と具体的エピソードを記載することで、どう会社に貢献できるかをアピールできます。
活かせる知識とスキル:1つに絞って記載する
職務経歴書の活かせる知識とスキルを記入スペースは小さいことが多いため、1つに絞って記載しましょう。
保険営業に応募した場合
【テクニカルスキルの例】保有資格、専門分野での業務経験など
- 保険募集人の資格を保有している
- 法人向けに保険商材の提案経験がある
【ビジネススキルの例】語学力、パソコンスキルなど
- 母国語を使って保険商材の提案経験がある
- Excelで関数が使える
【ヒューマンスキルの例】忍耐力など
- さまざまな立場の人と密に報連相を取り合っている
- お客様の要望を引き出せる
希望職種の業務に活かせる知識・スキルがあれば記入しておくと、即戦力として活躍できることをアピールできます。
日本式で履歴書と職務経歴書を添付・郵送するうえでの注意点
この章では日本式で履歴書と職務経歴書を添付・郵送するうえでの注意点を紹介します。中途採用の場合、履歴書をデータで提出する機会が多い傾向です。特にメールで送付するやり方は知っておくと良いでしょう。
また履歴書と職務経歴書を応募先企業に添付・郵送前には以下の間違いがないか確認しましょう。
- 日付は西暦・和暦※のどちらかで統一しているか
- 履歴書の最後に「以上」を記載しているか
- 誤字・脱字・書き漏れはないか
- 複数の企業に応募している場合は住所・名前などに間違いがないか
※和暦の例:令和6年、西暦の例:2024年
ミスがある履歴書・職務経歴書を送ってしまうと、それだけで不採用になってしまう可能性があるため気をつけてください。
1.履歴書・職務経歴書をメールで送る場合
履歴書・職務経歴書をメールで添付する場合はPDF形式が一般的です。スキャンデータは文字が潰れていて読みにくくなる場合があるため、基本的にはパソコンで作成しましょう。
PDFで書類を送る場合は、ファイル名に「氏名・日付・履歴書・希望職種(例:氏名_20240215_履歴書_営業職)」を記載しましょう。採用担当者がPDFファイルを開かなくてもどのような内容が書かれているかすぐに把握できるためです。
PDF形式で送るときには、履歴書・職務経歴書にパスワードをかけておきましょう。個人情報の漏洩リスクが防げます。閲覧時のパスワードは、書類を添付したメールではなく新規作成したメールに記載して担当者に送付しましょう。
履歴書・職務経歴書をメールで送るときには、以下の内容を盛り込むことを忘れないでください。
- 件名
- 応募先企業名
- 担当者名
- 要件
- 応募者の名前や連絡先
書き方に迷ったらサンプル文章を参考にしてください。
【履歴書・職務経歴書をメールで送る際のサンプル文章】
複数社受けている場合は、宛先や添付ファイルの間違いがないか確認してから送りましょう。
2.履歴書・職務経歴書を郵送する場合
履歴書と職務経歴書を郵送するとき、いくつか注意点があります。このとおり記載すれば、正しい方法で書類を送れるようになるでしょう。
封筒サイズは履歴書と職務経歴書が入れられる「角型A4号」「角型2号」を選びましょう。封筒は、100均(100円ショップ)、コンビニ、郵便局で売っており、値段は110円(税込)〜です。使用するペンは油性インクで黒ボールペン(1.0~1.5mm)が、封筒の色は厚みのある白がおすすめです。
-
<封筒の表面>
- 住所は都道府県から記載する
- 会社名は「株式会社」なども含めた正式名称で記入する
- 赤字で「履歴書と職務経歴書在中」と記載する
- 部署宛の場合は「御中」、個人宛なら「様」と記入する
-
<封筒の裏面>
- 自分の住所を左下に記載する
- 書類の投函日を記入する
- のり付けの後に〆マーク※を記載する
※しっかり封がしてあるとアピールするため
添え状とは、「誰が」「何を」送ったかを示すためのものです。添え状には以下の内容を明記します。
- 日付
- 宛先
- 自分の住所
- 件名
- 内容
- 同封している書類名
添え状の書き方がわからなければ、上記の図を参考に作成してください。
履歴書・職務経歴書で採用担当に好印象を与える方法
履歴書・職務経歴書だけで、採用担者に好印象を与える方法は以下のとおりです。
-
【履歴書・職務経歴書共通】
- 結論から記載する
- 履歴書は見やすさを意識し改行を活用する
- 誤字・脱字がないように気をつける
-
【履歴書の証明写真】
- プロが撮影した写真を使用する
- 写真の背景は淡い色でスーツを着用する
-
【職務経歴書】
- 保有スキルがどの程度のレベルかを具体的に記載する(語学力ならレベルやスコアなど)
これらに気をつけていれば書類選考を通過し、一次面接が実施される可能性がアップするでしょう。
【コラム】日本には転職に適したタイミングがある
日本で転職に適した時期は、1〜3月と9〜10月です。これらの時期に求人件数が増える理由は、新年度が始まる4月と下半期が始まる10月に入社する人材を確保するためです。経験が浅い方は1〜3月に、経験豊富な方は9〜10月に転職活動を始めた方が良いでしょう。
-
【1〜3月の求人傾向】
新年度が始まるタイミングに合わせて、新体制を構築することが多い傾向です。新卒社員と一緒に研修を受けられる可能性があるため、経験が浅い方は4月入社をおすすめします。
-
【9〜10月の求人傾向】
人事異動や事業立ち上げのため、人員を確保したい企業が多い傾向です。即戦力を募集している場合が多く、十分な研修を受けられない可能性があります。そのため、経験豊富な方に向いています。
ダウンロードしてすぐ使える!履歴書テンプレート
履歴書にはある程度決まった形式があります。どのような履歴書を使っていいかわからない場合は、厚生労働省※が推奨するテンプレートを使用しましょう。100均(100円ショップ)などで販売されている履歴書のフォーマットも同じものが使われています。
※「国民生活の保障・向上」「経済の発展」を目指すために、社会福祉、社会保障、公衆衛生の向上・増進と、働く環境の整備、職業の安定・人材育成を担う機関
以下のサイトから、履歴書をダウンロードできます。
※参照:厚生労働省青森労働局「厚生労働省が新たに作成した『履歴書様式例』を掲載しました。」
PDFとExcel形式があるため、好きな方を選びましょう。
まとめ
外国人採用を行う日本企業への応募は書き方が重要!履歴書・職務経歴書はBlueeへ相談
日本企業へ就職するには履歴書と職務経歴書が必要です。しかし、気をつけなければいけない事柄が多く、自分が記載した方法が正しいか不安になる方もいるでしょう。
もし、履歴書・職務経歴書の書き方に迷ったら、「外国人専門の転職エージェントBluee」に相談してみてください。
- 母国語での相談にも対応可能だから日本語に自信がない方も安心
- 外国人への理解度が高い企業のみ(外国人が活躍中の企業率は93.4%)を紹介
- Blueeのスタッフが企業様との面接にも同行してあなたを強力サポート
あなたの強みなどのアドバイスも可能なので、「Bluee(ブルー)」にお問い合わせください。