日本企業の面接に合格するためには、海外と日本との違いや注意点を理解し、しっかりと面接対策を行う必要があります。
本記事では、日本の面接官によく聞かれる質問と注意点・知っておくべきマナーについて解説します。この記事を読んで実践すれば、面接官に良い印象を与えられるでしょう。
また日本企業への採用率をアップさせるには、面接の練習が欠かせません。面接対策などのサポートを受けたい方は、「外国人専門の転職エージェントBluee(ブルー)」の利用も検討してみてください。
日本と海外の面接の違い
日本企業では応募者の経歴だけでなく、コミュニケーションスキルや人間性も重視しています。応募者の人柄を知るために多くの質問を投げかけるので、面接時間は30分〜1時間と長くなるのです。
一方、海外企業では応募者が所有するスキルや経歴中心の質問となり、10分程度で面接が終わることもあります。海外企業では応募者のスキルを重視しており、人柄を深堀するような質問や会話が発生しないため、短時間で面接が終了するのです。
また、日本企業に就職・転職するには履歴書と職務経歴書が必須になります。特に履歴書は、海外のレジュメと違い形式が決まっているので、書類選考の通過率をアップさせたいなら事前に確認しておきましょう。
履歴書・職務経歴書の書き方について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
【テンプレートあり】日本で就職するなら履歴書・職務経歴書は必須!書き方と注意点を徹底解説
日本企業へ就職するなら履歴書と職務経歴書の提出が必須です。本記事では、履歴書・職務経歴書の書き方や書類を添付・郵送するうえでの注意点を解説します。
日本企業の面接でよく聞かれる質問16選
日本企業の面接官は応募者の経歴だけでなく、従業員と円滑に連携して働けるかも厳しくチェックしています。そのため、面接中に応募者の人柄が理解できるような質問もされるのです。
この章では、日本企業の面接でよく聞かれる質問事項をまとめました。
- あなたの人柄を知るための6つの質問
- 転職理由や志望理由に関する2つの質問
- スキルや経験に関する4つの質問
- 働く意欲があるかを判別する4つの質問
事前に日本企業の面接でよく聞かれる質問を知って、答えを準備しておきましょう。
あなたの人柄を知るための6つの質問
この章では、あなたの人柄を知るためによく聞かれる6つの質問について解説します。
- 【質問1】自己紹介をお願いします
- 【質問2】日本企業で働きたい理由を教えてください
- 【質問3】日本に来て驚いたことや母国と違うところはありますか
- 【質問4】大学ではどのようなことを学びましたか
- 【質問5】あなたの長所・短所を教えてください
- 【質問6】あなたの日本語レベルを教えてください
日本企業の面接官は、いきなり応募者に転職した理由について質問しません。応募者が緊張したままだと、最大限にアピールできないことを知っているからです。そのため、以下のような質問を最初にします。この章を読めば、あなたの魅力がきちんと伝わる回答ができるようになるでしょう。
【質問1】自己紹介をお願いします
あなたの日本語力はどのくらいあり、どのような人柄なのか、また物事を分かりやすく説明できるかを判断される質問です。
面接官に以下の内容を伝えましょう。
- 自分の名前
- 年齢
- 出身
- 学歴
- 職歴
- 自分の性格
- 強み
- 応募動機
最後は「以上です。本日はよろしくお願いいたします」で締めます。企業によっては「30秒〜1分以内で自己紹介をお願いします」と言われることもあるため、コンパクトにまとめて回答できるよう事前に練習しましょう。
※日本語の場合、口頭なら300〜400文字程度話せば1分程度に収まります。事前に自己紹介文を作成するときの参考にしてください。
【質問2】日本企業で働きたい理由を教えてください
外国人人材ならば、必ず聞かれる質問です。なぜ母国ではなく日本企業で働きたいと思ったか、面接官が納得できる理由を伝えましょう。
この質問をされる理由は「日本で長期間働く意思があるか」「明確なビジョンがあるか」を知りたいからです。
また、日本で働きたい理由がその企業に合ったものだと、採用される可能性が高くなります。
例えば、ある特定の分野でトップクラスの実績を誇る企業に応募したなら「この分野は母国では発展途上なので、世界トップクラスの○○技術を持つ貴社で学びたいと思いました」のように伝えましょう。
この理由を述べるとき、あなたが日本を好きな理由と分けて考えるようにしてください。例えば「日本のアニメが好きだから」と伝えるのは、面接官が聞きたい内容とズレています。
【質問3】日本に来て驚いたことや母国と違うところはありますか
あなたが日本文化をきちんと理解しているか、母国との違いをどのように感じているかを見られている質問です。また、日本人にはない視点・発想を得るためにこのような質問をする場合があります。
「日本に来て驚いたことは○○です。なぜなら母国には○○がなかったためです」「日本では○○ですが、母国では○○です」と具体的なエピソードを伝えましょう。
【質問4】大学ではどのようなことを学びましたか
あなたの仕事経験が浅い場合は、大学で学んだことや研究テーマ、日本の大学を卒業した場合は、サークル活動やインターンシップの経験について聞かれる可能性があります。
この質問をされる理由は「学業で得た学びが業務に役立つか」や「学業に対する向き合い方」を知りたいからです。
その分野に興味を持ったきっかけ、学んだことを具体的に伝えることで、面接官があなたの人柄を理解できます。
【質問5】あなたの長所・短所を教えてください
自己分析ができているかを知るために、長所・短所を聞かれることがあります。その場合、具体的なエピソードも交えて、あなたの強みと弱みを1つだけ伝えましょう。長所と短所をたくさん伝えてしまうと、相手に伝わりにくくなるからです。
<例>
- 長所:長時間集中できる
- 長所の具体的エピソード:読書をすると3時間以上は集中する
- 短所:集中しすぎて周りの人が話しかけてきても聞こえない
- 短所の具体的エピソード:定期的に周囲の状況を把握できるように、タイマーを使って集中する時間を決めている
短所には、見方を変えると長所になり得る内容を盛り込むと良いでしょう。ただ単に短所を伝えるだけでなく、それをどのように工夫して克服しているかも面接官はチェックしています。
【質問6】あなたの日本語レベルを教えてください
外国人人材が日本企業で働くためには、ある程度日本語が話せる必要があります。あなたの日本語レベルを客観的に証明するなら資格を取得するのがおすすめです。
日本企業の中には、日本語能力試験(JLPT)の受験を必須にしているところもあります。日本語能力試験をN1・N2以上取得できれば、日本語で円滑にコミュニケーションが取れるレベルと判断できるため、採用される可能性が高くなるでしょう。
日本語能力試験を受けたことがない場合は、実務経験に基づいて日本語を使用した経験や、対応できる業務(日本語での電話対応やビジネスメールのやり取り)などを伝えると良いでしょう。
日本語能力試験(JLPT)について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
外国人が日本で働くなら日本語能力試験の受験は必須!試験のレベルと費用を解説
「日本語能力試験とはどのような資格で、どのくらいの難易度か知りたい」このような悩みをお持ちではありませんか?本記事では、外国人人材が日本企業で働く際に必要になる日本語能力試験(JLPT)について解説します。
転職理由や志望理由に関する2つの質問
あなたの人柄を知るための質問が終わったら、いよいよ転職理由や志望理由に関する質問が聞かれます。
- 【質問1】転職・退職理由を教えてください
- 【質問2】志望理由を教えてください
この2つは、一次面接の通過や採用部分に深く関わる重要な質問です。
転職・退職理由はポジティブな内容を伝えるなど、面接官に好印象を抱いてもらうコツも記載しています。どのような回答をするか面接前に準備しておきましょう。
【質問1】転職・退職理由を教えてください
就業経験がある方は必ず聞かれる質問です。日本企業では、入社後も同じ理由ですぐに辞めてしまわないかを心配しています。なぜなら、長く働いてもらうことを前提として求人を出しているからです。
以下の表のとおり、日本は1社で働く期間が他の国と比べて長い傾向があります。(日本:12年、アメリカ:4年)
性別・年齢階級別勤続年数
計 | 男 | 女 | 15 ~ 24 | 25 ~ 54 | 55 ~ 64 | 65歳~ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
日本 (1) | 12.3 | 13.7 | 9.7 | 2.0 | 11.6 | 19.5 | 16.8 |
アメリカ (2) | 4.1 | 4.3 | 3.8 | – | – | 9.8 | 9.9 |
イギリス (3) | 7.8 | 7.9 | 7.8 | 1.6 | 7.5 | 13.9 | 11.0 |
ドイツ | 10.5 | 10.8 | 10.1 | 1.8 | 8.9 | 19.2 | 13.8 |
フランス | 10.6 | 10.6 | 10.7 | 1.2 | 9.7 | 20.5 | 17.2 |
イタリア | 12.0 | 12.1 | 11.9 | 1.6 | 10.2 | 20.6 | 21.0 |
オランダ | 8.3 | 8.7 | 7.9 | 1.6 | 7.6 | 17.1 | 15.7 |
ベルギー | 10.8 | 10.7 | 10.9 | 1.3 | 9.4 | 21.3 | 13.8 |
デンマーク | 7.1 | 7.2 | 7.1 | 1.5 | 6.1 | 13.4 | 17.5 |
スウェーデン | 8.3 | 8.1 | 8.5 | 1.3 | 6.9 | 16.4 | 16.8 |
フィンランド | 8.2 | 8.3 | 8.1 | 1.1 | 7.0 | 16.3 | 13.1 |
ノルウェー | 8.3 | 8.6 | 8.1 | 1.7 | 7.0 | 17.0 | 19.4 |
スペイン | 10.3 | 10.5 | 10.1 | 1.1 | 8.8 | 19.8 | 20.8 |
韓国 | 5.9 | 6.9 | 4.7 | 0.8 | 6.3 | 7.8 | 3.3 |
出典:
日本:厚生労働省(2022.3)「2021年賃金構造基本統計調査」
アメリカ:連邦労働統計局(BLS)(2022.9)Employee Tenure in 2022
その他:OECD.Stat “Employment by job tenure intervals (Dependent employment)” 2022年10月現在
注:アメリカは中位数、その他の国は平均年数。
- (1) 2021年6月末時点における、民営事業所の常用労働者が対象。短時間労働者を除く。年齢階級別はJILPTにて算出。
- (2) 2022年1月現在。16~54歳の小区分公表値は次のとおり。
16~17歳:0.7年、18~19歳:0.7年、20~24歳:1.2年、25~34歳:2.8年、35~44歳:4.7年、45~54歳:6.9年。 - (3) 2019年の数値。
参照:独立行政法人労働政策研究・研修機構「第3-13-2表 性別・年齢階級別勤続年数」
例えば「人間関係でトラブルがあった」というネガティブな理由で転職・退職したとしても、それをそのまま面接官に伝えないようにしましょう。なぜなら「入社後に同じ問題が発生したらすぐに退職しそう」だと思われてしまうからです。
そのため「経験を活かしスキルアップがしたい」のような、ポジティブな転職・退職理由を考えて伝えるようにしましょう。
【質問2】志望理由を教えてください
この質問がされる理由は、応募者の志望度の高さを測るためです。事前に業務内容を把握しているか、他社との違いを理解しているかを見られています。
明確な志望理由がないと、以下のように心配されてしまう可能性があります。
- なんとなくで応募しているのではないか(志望度が低いのではないか)
- 入社後にミスマッチが起きて、すぐに退職してしまうのではないか
面接官に好印象を残すためには、事前に応募先企業の強み・他社との違いを十分に調べることが大切です。
例えば「○○分野で業界トップクラスの実績を誇る御社でキャリアアップしたい」など、調べた内容を盛り込むことで、面接官も納得できる志望理由になります。
スキルや経験に関する4つの質問
あなたの転職・退職理由が確認されたら、次に聞かれるのはスキルや経験に関する質問です。
- 【質問1】これまでの職務経歴を教えてください
- 【質問2】あなたの強みを教えてください
- 【質問3】これまでの成功体験を教えてください
- 【質問4】仕事で失敗したときのエピソードを教えてください
面接担当者にこれらの質問をされる理由は「自社で求める成果を出して活躍できそうか」「ミスマッチはないか」を判断するためです。
【質問1】これまでの職務経歴を教えてください
日本企業ではこれまでの職歴について細かく質問されます。直近の経歴だけでなく、かなり前の経歴でも聞かれることが多い傾向です。そのため、担当していた業務内容や具体的な実績を整理し、2〜3分以内(口頭なら600文字程度)で伝えられるように練習をしておきましょう。
特に以下の内容がすぐ説明できるよう準備をしておくとスムーズです。
- どのようなポジションで活躍していたか
- どのような成果を出せたのか(具体的な数字で伝える)
- なぜ辞めたのか
<例:接客経験があり、営業職に挑戦する場合>
「お客様とコミュニケーションを取ることが好きなので、営業職でその経験を活かせると思いました」
基本的には、応募したポジションに合う経験をアピールします。もし、応募した業務の経験がなければ、今までやったことと希望職種の親和性をアピールすると良いでしょう。
【質問2】あなたの強みを教えてください
あなたの人柄を知る質問にある「長所・短所を教えてください」と似たような質問です。この質問をされた場合は、応募したポジションに合う強みを話すことが大切です。
<例:営業職に応募した場合>
「私の強みは諦めないことです。○○分野の営業をしていたとき、○○で困っているお客様がいらっしゃいました。何度も足を運ぶことでお客様に信用していただき、受注につながりました」
できる限り、具体的な経験や事例を出すと面接官に伝わりやすくなります。
【質問3】これまでの成功体験を教えてください
この質問を面接官にされる理由は、あなたが成功するためにどのような行動・改善をしたのか知りたいからです。たまたま成功したのと、念入りに準備をして成功したのでは、後者の方が評価されます。
<例:営業職に応募した場合>
「私の成功体験はこれまで受注が叶わなかったお客様から依頼をいただけたことです。お客様に信頼してもらうために、何度も現場に足を運びました。またお客様の話や悩みをより理解するため、関連書籍を10冊読みました。そのおかげで話が弾み、○○万円の商材を提供できました」
成功体験を話すときには、具体的なエピソードと数字を盛り込むと、より話に説得力が出ます。応募先企業でも同じような成功体験が再現できそうと面接官に感じてもらえば、面接通過率もアップするでしょう。
【質問4】仕事で失敗したときのエピソードを教えてください
この質問を面接官にされる理由は、あなたが仕事で失敗したとき、どのようにその失敗を乗り越えるのかを知りたいからです。
<例>
「私が仕事で失敗したときのエピソードは、商談の時間を忘れていたことです。私がすぐにメモをしなかったことが原因でした。幸いその時間がたまたま空いており、Webでの商談だったため、お客様に謝罪し事無きを得ました。それ以来、きちんとスケジュールを管理しています」
失敗したエピソードだけを伝えるのではなく「なぜ失敗したのか」「そのミスをどのように克服したのか」を伝えるようにしましょう。
働く意欲があるかを判別する4つの質問
これまでの質問であなたの人柄がある程度理解されれば、最後に働く意欲がどのくらいあるかを判別する質問がされます。
- 【質問1】当社でやってみたいことを教えてください
- 【質問2】いつまで日本に住む予定ですか
- 【質問3】他の応募企業と比べて当社の志望順位を教えてください
- 【質問4】何か質問はありますか
特に4番目の「何か質問はありますか」は逆質問と言われており、ここで質問をしなければ「働く意欲がない」と面接官に判断されてしまう可能性があるので要注意です。
また求人サイトに掲載されている内容を質問してしまうと、きちんとリサーチできていないと捉えられてしまうため気をつけましょう。
【質問1】当社でやってみたいことを教えてください
日本企業では長く働いてくれることを前提に求人を募集しています。そのため、応募しているポジションと関連づけたうえで、自身のキャリアプランを話すことが大切です。
<例>
「まずは早く御社のお力になれるよう従事経験がある、○○に携わりたいと考えております。その後は、○○にキャリアアップし、売上アップに貢献したいと思っております」
この外国人人材は長期的に活躍してもらえそうと、面接担当者がイメージできる内容を伝えましょう。
【質問2】いつまで日本に住む予定ですか
日本人の平均勤続年数は12年と他の国と比べて長めです。それに伴い、日本企業では長く活躍してくれそうな人材が好まれます。短期間で母国に帰ってしまう方よりも、長期的に働いてくれそうな外国人人材を採用したいのです。
日本企業で長く働きたい場合は「日本で腰を据えて働きたいと思っています」と伝えることで、面接官も安心するでしょう。
【質問3】他の応募企業と比べて当社の志望順位を教えてください
この質問をされる理由は、志望順位が高い人材を企業側が確保したいからです。応募者の第一志望が応募先企業でなければ、内定を辞退されるリスクを想定してあなたの採用を躊躇するかもしれません。
そのため、内定を獲得するために基本的には「第一志望」と答えましょう。本命企業に採用され、別の企業の内定を辞退しても、何か言われることはありませんので安心してください。
【質問4】何か質問はありますか
この質問をされる理由は、応募者が「この会社で働きたい気持ちが強いか」を確認するためです。逆質問とも呼ばれています。
例えば以下のような質問をすると、前向きな姿勢が伝わり、面接担当者に好印象を残せるでしょう。
「外国人人材でキャリアアップした人はどのように勉強したのか」
「入社前に学んでおいた方がいいことはあるか」
質問がないと「この会社にあまり興味がないのかな」「入社してもすぐに辞めるかも」と面接官に判断される可能性があります。また注意点として、企業サイトを読めばわかるような質問はしないようにしましょう。
日本企業の面接での注意点と知っておくべきマナー
日本企業の面接には個別、集団、オンラインの3種類があります。新卒採用の場合は集団、中途採用の場合は、個別・オンライン面接がメインです。
どの面接方法でも、日本企業の面接を受けるときの注意点とマナーは知っておきましょう。
この章では以下の内容を解説します。
- 日本企業の面接でNGな行動6選
- 日本企業の面接時におけるマナー
これらを理解し、実践することで、面接官の印象をアップできます。ぜひ面接練習の際に意識して取り入れてください。
日本企業の面接でNGな行動6選
日本企業の面接でNGな行動は6つあります。
- 遅刻または到着が早過ぎる
- 面接の待ち時間に携帯電話を使用する
- すれ違った社員の人に挨拶しない
- 一方的に話す
- 仕草や態度が悪い(座り方、話し方、貧乏ゆすりなど落ち着きがない)
- 面接官と目を合わさない
面接時だけでなく、その前から様々な部分を確認されています。例えば、面接の時間に無断で遅刻をするのは論外です。あなたと話す前からマイナスな印象を抱いてしまいます。
面接会場に早く着きすぎるのもよくありません。面接時間に合わせて準備をしているためです。また会社に訪問した際に、すれ違った社員に挨拶しないのも悪い印象を抱かれてしまいます。
面接中のNG行動としては、面接官に向かって一方的に話したり、仕草や態度が悪かったりすることです。「このような人と一緒に働きたくない」と面接官に思われると、不採用になる可能性が高いので気をつけましょう。
日本企業の面接時におけるマナー
日本企業の面接には「ドアをゆっくりと3回ノックする」など、独特のマナーがあります。それらを知らなければ、面接官に悪い印象を与えてしまう可能性があります。
この章では以下について解説します。
- 対面面接(個人・集団)のマナー
- オンライン面談のマナー
- 面接中に面接官の質問が聞き取れなかった場合の対処法
対面面接(個人)の場合
対面面接とは、実際に企業に訪問し面接する方法です。中途採用の場合、個人面接が主流になります。面接時の持ち物は個人・集団共通で、カバン・腕時計・マスクです。
< 入室時の作法 >
- 名前を呼ばれたらドアをゆっくりと3回ノック※
- 入室するように指示があれば「失礼します」といい、ドアを開けて入室
- 部屋に入ったらゆっくりとドアを閉める
- この時には後ろ手にならないように、ドアのほうに体を向けることを忘れない
※2回は空室確認の意味になるため
< 退室時の作法 >
- 椅子から立ち上がり一礼をしてドアへ
- 「失礼いたします」と、面接官に挨拶をしてから、退出する
入室時のマナーとして、面接担当者が「お座りください」と指示してから座りましょう。着席の際も「失礼します」と伝えるのも忘れないようにしてください。
対面面接(集団)の場合
中途採用の場合、個人面接が主流ですが、企業によっては集団面接※を取り入れているところもあります。
※応募者複数人が同時に面接を受ける形態のこと
基本的な流れは、個人面接と同じです。ただし、他の応募者が話している間の態度もチェックされているため、「貧乏ゆすりをしない」「別の応募者の話をきちんと聞く」など、待機中の態度にも注意するようにしましょう。
オンライン面接の場合
最近では、Web面談ツールを使ったオンライン面接を実施している企業も少なくありません。オンライン面接の際に意識したいマナーは以下のとおりです。
- 電波が安定した場所で接続する
- 洗濯物など背景の映り込みに注意する
- マイク・イヤホン・カメラを確認(明るさが足りない場合は照明で調整)
- 普段より大きめな声でハキハキと答える
- スタート時刻より5分前には入室する
- 企業側が退室してから接続を切る
例えば電波が不安定な場所で接続すると、声が聞こえなかったり、途中で切断したりする可能性があります。受け答えがよくとも、面接官の印象が悪くなってしまうため、気をつけましょう。
面接官の質問が聞き取れなかった場合の対処法
面接官の話す速度が早かったり、インターネット接続が悪くて音声が聞き取れなかったりすることもあります。そのような場合は、ごまかさずに聞き返してください。
〈例〉
「申し訳ありません。よく理解できなかったため、もう一度お願いできますでしょうか」
「申し訳ありません。インターネットの接続が悪く、質問が聞き取れませんでした。もう一度お願いできますでしょうか」
面接官に同じ発言を2回してもらうことになるため、上記のように丁寧で低姿勢に聞き返すようにしましょう。
日本の面接官が面接時に重要視していること
日本の面接官が面接時に重要視していることは、いくつかあります。以下の9つを意識して面接に挑みましょう。
<外国人に限らず、重要視していること>
- 清潔感のある身だしなみをしているか
- 笑顔を交えて会話ができているか
- どのように受け答えをしているか
- 長く働いてくれそうか
- 仕事に必要なスキルや能力があるか
- 社内・社外の人と良い関係を築いて仕事をしてくれるか
<外国人を採用する際に重要視していること>
- 日本語の質問を正しく理解しているか
- 分かりやすい日本語で答えられるか
- 敬語が使えるか
ぜひ面接をするときの参考にしてください。
まとめ
外国人採用を行う日本企業の面接対策で悩んだらプロに相談!
外国人が日本企業の面接に臨んだときに、よく聞かれる16個の質問をまとめました。しかし、いくら質問の受け答えが良くとも、面接時の態度が悪ければ不採用になってしまう可能性があります。
もし日本企業への就職をスムーズに進めたいとお考えの場合は、「外国人専門の転職エージェントBluee(ブルー)」に相談してみてください。
- 幅広く様々な業界の専門知識を持つ転職エージェントがサポート
- 母国語での相談にも対応可能だから日本語に自信がない方も安心
- 外国人への理解度が高い企業のみ(外国人が活躍中の企業率は93.4%)を紹介
面接対策を始め、履歴書・職務経歴書の作成、内定後のビザ申請などにも対応しています。ぜひ「Bluee(ブルー)」にお問い合わせください。